ダンスホールは踊らない

3種類の人間がいる。ダンスホールに一緒に行った人と踊る人間、ダンスホールにいる人と踊る人間、そして、ダンスホールで踊らない人間だ。ぼくはダンスホールには行かない。

コアラの殺処分問題がオーストラリアで出てるけど、たとえば誰かひとりの命と引き換えに世界を救えるとき、ぼくらはどうすればいいのか

コアラを殺処分したほうが全体の種のためだ。そんな論争が起きるくらい大変なことがコアラに起きているらしい。

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大胆にざっくり言うと、オーストラリアに生息しているコアラにクラミジアが大流行していて、数年先を見越した時に、このままクラミジアの蔓延と戦いつつ収まるのを待つより、クラミジアにかかってしまったコアラを殺処分したほうが、種として現状より繁栄しているっぽいということです。

クラミジアが本当にやばすぎて、安楽死させてあげたほうがいいのではという意見も出るくらいマジ痛いらしい。

コアラを襲っているクラミジアは、人間が感染するクラミジアとは別の種類―ただし、感染したコアラの尿から人間も感染する危険性がありますが―で、コアラが感染するとその症状は深刻で、視力喪失不妊、そしてダーティー・テールと呼ばれる症状を引き起こします。

 

「ダーティー・テールは本当に悲惨です」とバーネット研究所の感染病博士のDavid Wilson氏。「尿道が炎症を起こして、非常に大きく腫れてしまいます。これは激痛を伴い、多くは膿を出しながら死んでしまいます。

出典:GIZMODE

 これは本当に難しい。「いやふつうに考えて殺処分したほうがいいでしょ。それが種のためなんだし」みたいなことを言えるのは、言ってる人がコアラじゃなくて、違う種で、たとえばそれが人間だからだ。コアラがもし自分たちで自分たちの未来を決定できるならば、延々に決まらないだろうし、おそらく業を煮やした武闘派のコアラグループが完全防備の防護服にガスマスク姿で大殺戮を始めるのではないだろうか。そして行き過ぎた暴力は権力としても巨大になっていき、感染していないコアラにまで手にかけるようになっていき、きっと武闘派グループと感染者は死んでも守るグループの真っ二つにオーストラリアは分かれるはずだ。そしてちょうど両者の抗争が落ち着くか落ち着かないか、きっと感染者は死んでも守るグループのNo.2のコアラが武闘派グループに囲まれてピンチのタイミングくらいだろうか。多対1の戦いとはいえ、感染者は死んでも守るグループのNo.2のコアラはその腕に自信があったし、おそらくこのピンチもなんとか切り抜けるだろうと思われていた矢先、みんなには隠していたが、実は自身もクラミジアの感染者で、2~3匹まで残して敵を倒したときにゴフッと血を吐いてしまう。へっへっへ、まさかあんたも感染者だったとはなぁ、とかさっきまであーもう終わったみたいな顔していた敵が急にニヤニヤしはじめ、No.2をいたぶりはじめるんだろう。楽にしてやるよ、じゃあな、とか言いながら、No.2に斧的な武器を振りかぶったタイミングで、No.2の右腕のすごい信頼できるやつがすごい速さで登場して、その武器を折ってしまう。そんな馬鹿な、右腕、お前クラミジアで死にそうだったじゃないか・・・。No.2さん、助けにきました!ワクチンが!ワクチンがついにできたんですよ!といい、倒れているNo.2を抱き起こし、血と汚れにまみれた腕にブスっとカッコいい注射器(ちゅーって押し出すところがなくて刺すとなんか液体が勝手に体内に流れ出すタイプのやつ)を刺すと、効果が現れ始めたのか、No.2はゆっくりと体を起こす。それと同時に、No.2は新しい力も感じはじめていた。そう、クラミジアの感染を乗り越えたことで、ユーカリ以外も食べられるという力が。新たな力を手に入れた死んでも守るグループのコアラは、劣勢だった戦況をひっくり返し、武闘派制覇を攻略し、そしてオーストラリアに平和が戻るのであった。

本当に書きたかったのは、誰かの命と引き換えに世界を救える話とか、命の尊厳の話だったり、自分は死ぬけど家族を守るとか、アメコミのWATCH MENとかミリオンダラー・ベイビーとかブレイキング・バッド とかの話だったけど、コアラの話を書いてるうちに時間がきてしまったので、ここで筆をおきます。

あと中学生のときに聞いたMr.ChildrenのHEROには衝撃を受けた。

 

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